林兼産業株式会社

飼料事業部 研究開発部 研究課 A.Y 飼料事業部 研究開発部 研究課 A.Y

飼料事業部
研究開発部 研究課
A.Y

  • 水産・環境科学総合研究科水産学専攻修了
  • 2015年入社

担当している仕事

ハマチ用飼料の研究開発を担当
実験やフィールドワークでより良い飼料作りに努めています

私たちの部署では、魚の飼育試験と飼料の配合設計管理を中心に、養魚用飼料の研究開発に取り組んでいます。飼育試験は、水産研究センターという当社の施設で行います。同センターでは開発した飼料の評価のため、ハマチやマダイ、ウナギなどさまざまな魚を飼育していて、私はその中でハマチの飼育試験を担当しています。身質改善や成長速度アップをテーマに、原料の産地や配合をはじめ、新規原料の使用可能性についても検討しています。配合設計管理は、数ある原料の中から、原料をどのように組み合わせて配合するか考える仕事です。配合する原料の種類によって飼料の物性や魚の成長性、摂餌性などが変わりますので、お客様の要望を満たせるようにさまざまな配合を考えて形にしていきます。時には自ら養殖場へ赴き、摂餌や成長の状況を確認することもあります。お客様から受け取った情報や、自分の目で見て実際に感じたことは、良い飼料を作るために非常に重要なものです。

担当している仕事

印象的なエピソード

製造現場と協力して
成し遂げた、
飼料の品質向上

入社2年目の頃に担当したクルマエビ用飼料の改善が印象に残っています。当時のクルマエビ用飼料は、主に物性面の課題を抱えていました。私はまず養殖現場を訪問し、お客様のニーズと当社飼料の評価を知ることから始め、その上で課題を整理して、飼料の物性改善と工場での生産案をまとめました。最初は検証が不十分だったこともあり、工場の方に納得してもらうことができなかったのですが、検証をやり直し、飼育試験の結果やお客様からの要望を工場関係者に共有。併せてミーティングの中で、原料の特性や改善の仕組みなどを粘り強く説明しました。すると工場の方も徐々に理解を示してくださり、その後は工場の協力も得ながら改善を進められるようになりました。今はクルマエビ用飼料の改善・開発は後輩に引き継いで、私は時々アドバイスする程度ですが、後輩が頑張っている姿を見ると私も当時のことを思い出し、「自分も頑張ろう」という気持ちになります。これからもお客様に満足してもらえる飼料が作れるよう、飼料の品質向上に努めたいと思っています。

印象的なエピソード

今後の目標

あらゆる面で
お客様の要望に
応えられる人間に

営業や原料開発・購買、製造など配合飼料に関わるさまざまな業務を経験し、専門性を高めたいと考えています。働くにつれて、自分の知らないことが山のようにあることを痛感しています。これからより多くのことを経験することで、知っていること、できることを増やしていきたいです。そうして、あらゆる面でお客様の要望に応えられるような存在になっていきたいと思います。

ある1日のスケジュール

08:00
出社。普段は下関飼料工場の敷地内にある事務所で勤務しています。事務所では実験やデスクワーク、打合せをすることが多いです。
09:00
水産研究センターへ移動。事務所から車で1時間ほどの場所にあります。学生時代はペーパードライバーでしたが、仕事やプライベートでよく運転するので、すっかり慣れました。
10:00
試験魚の体重測定。約1ヵ月間、4種類の飼料でそれぞれ飼育したハマチの体重測定を行います。水産研究センターの方と一緒に水槽から魚を取り上げていき、体重を量ります。飼料の違いで成長に差が出たかどうか、結果が出るので毎回ドキドキします。ただ、すぐに期待通りの結果が得られることは多くないので、何度も繰り返し試験を行っています。
12:00
昼休み。近くの食堂で昼食を取り、事務所へ移動。
14:00
営業や工場からの要望対応。「お客様からの要望に応えるためにどういった対応が可能か」、「飼料の製造が困難であるため一緒に検討して欲しい」など、毎日のように各所から依頼が入ります。解決には急を要することが多いので、迅速な対応を心がけています。
15:00
試験結果をまとめる。午前中に行った体重測定の結果をまとめ、簡単な報告書を作成します。報告書は上司や関係部署に回覧し、情報共有します。次の試験の方向性を決める議論をする際の材料になることも多いです。
17:00
退社。仕事終わりには気の合う仲間と飲みに行くこともあります。仕事やプライベートの話など、楽しい時間を過ごしてリフレッシュしています。飼料事業部は生き物を扱っている部門ですので、魚を優先して仕事をしなければならないことがあります。研究課は水産研究センターで飼育している魚に給餌するため、月に1度ですが休日に出勤することがあります(当番制)。また、営業、研究ともにですが、出張の際には早朝6時から養殖場を訪問することもあります。時には大変だと思うこともありますが、生き物を扱う仕事には大きなやりがいを感じますし、何よりも好きな魚に関われる仕事ですので、楽しく取り組むことができています。

趣味や休日の過ごし方

趣味はスキューバダイビングです。鹿児島、熊本、長崎などさまざまな場所で潜っています。海の中の世界は神秘的で、仕事の疲れも一気に吹き飛びます。今年は有給休暇を利用して、海外に潜りに行くことが目標です。

内容は取材当時のものです

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